田舎の家賃の安さに潜む罠。移住して学んだ田舎で賃貸物件を探すコツ

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田舎暮らし、移住、二地域居住など、どれを実現するにも「家」は必ず避けて通れない道だ。
その「家」なのだが、田舎だと家賃が安いと田舎暮らしのメリットとして述べているサイトや記事がたくさんある。


しかし、果たして本当にそうだろうか。


実際に私が住んでみて感じたのは、違う感覚だった。


確かに過ごしていくうちに安い家賃で住むことができた人や安く家を購入できた人たちの話を聞くこともあった。
ただ、田舎暮らしを始める人がすぐに「家賃が安い賃貸物件・安い一軒家」を見つけられるかというと、とても疑問だ。

今回はその点を踏まえ、田舎での家探しのコツを紹介したい。


不動産会社を通したら安くない


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まず家を探す場合、最初の選択肢にあがってくるのが「不動産会社」だと思う。
しかし、不動産会社は基本的に安い賃貸物件を取り扱ってない場合が多い。

なぜなら仲介手数料をもらう商売だから


賃貸物件の契約において不動産会社の売上になるのは「仲介手数料」だ。
通常、賃貸物件の仲介手数料は家賃一ヶ月分である。
つまり、家賃が安い物件ほど自社の売上が少なくなる。
でも作業にかかる手間は変わらない。

そうなると自然に不動産会社が安い賃貸物件を取扱うことが少なくなるわけだ。

たまに不動産会社でも見かけることもあるが、それはよっぽど取扱う物件が少ないか空き家活用に困っている友人・知人から頼まれたからやっているような友人プライスのことが多い。

私も実際に住んでいる町で賃貸できる空き家を探したことがある。
たまたま不動産会社の知り合いで家を貸してもいいと言っている人が見つかった。
私も大家さんも不動産会社を通して契約した方が安心だということで、そのまま契約までその不動産会社に依頼した。

そして、大家さんに家賃について聞いた。


私:
借りるとしたらいくらで借りられますか?


大家さん:
1万でいいよ。

不動産会社:
いやいや、旦那さん!そりゃー安すぎますって。こんなにいいお家なんですからもっと頂きましょう!3万でどうでしょう?

大家さん:
じゃあ3万で!

私:
ハハッ・・・(苦笑)。


とにかく安い家賃に対しては敏感に反応するし、やりたくない作業になってしまうのだと感じたやりとりだった。
商売なのだからしょうがないのだが、田舎というと優しいイメージがあっただけに残念である。

そもそも不動産会社さえない自治体だってある


自治体によっては不動産会社が地域内にないところもある。
その場合、自治体で不動産会社の代わりを行っていることが多い。

ただ大きい自治体ではまず不動産会社があるので、この場合は村もしくは小さい町に限られてくるだろう。

自治体対応の場合、商売ではないので上記の私の実体験のようなことはなく、家賃が安いまま借りられることも十分にありえる。

家を探す上で「自治体が賃貸の紹介・契約までやっている」というのは安い家賃で田舎に住むためには大事なポイントである。

世間でいう田舎の安い物件は地域の人の紹介がほとんど


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ここまでの話を読むと、じゃあ不動産会社があるような自治体で安い賃貸物件はどうやって探すの?って疑問が浮かぶと思う。

私の周りで安い家賃で借りている人たちに話を聞くと

「近所の人に紹介してもらった」
「仕事先の上司のお父さんが所有者さんと知り合いで紹介してもらえた」
「家を探していると聞きつけて、ある地域の人から家を紹介したいと連絡があった」

など、ほとんどの回答が誰かに紹介してもらっているパターンである。

所有者も貸してもいいとは思っているが、ご近所に迷惑をかけたくないため全く知らない人には貸さないという人が多いのだ。
だから結果的に紹介が多くなり、不動産会社にも載らないのである。

つまり、田舎で安い賃貸物件が見つかる可能性を高めるには、紹介してもらえそうな人と関係を作るべきである。

だからこそ二地域居住について書いた下記の記事でも触れたが、とにかく事前に訪問し関係性を作るのが大事なのだ。

www.inabigi.com


じゃあ住みたい地域に何も伝手がなければ安い家賃の家に住むことができないってことなのだろうか。

いや、そういうわけでもない。
何も伝手がなくても安いとこに住む方法がある。

市営(町営・村営)住宅を借りる


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大多数の自治体は戸数に違いはあるだろうが、自治体運営住宅を持っている。
家賃は収入によって異なるが一番安いと1.5万円程度で借りることができる。

下手をすればその自治体運営住宅にでさえ、移住支援制度がある自治体さえある。
www.town.otofuke.hokkaido.jp


畑とかをやりたいから庭付きがいいなんて人もいるだろう。
でも畑などは移住して関係性を作ってから別途借りればよい。

こちらの記事でも紹介したが、今畑をやっている若者は減っている。

www.inabigi.com



畑をやっているのはおじいちゃんおばあちゃんの高齢者ばかりだ。
つまり、これまで畑をやっていたけど放置され、余っている畑地なんてたくさんあるということだ。
そういう人たちと仲良くなれば、安く借りられるどころか無料で借りられる場合だってあるのだ。

話は少しそれたが自治体運営住宅を検討するならば、注意点がある。
それは年収による制限を設けている自治体が多いことだ。
加えて前年の年収が条件だったりするので、現在は無職でも断られる場合があるので借りようと考えている人は注意してもらいたい。

でも破格の家賃で安心して借りられるのは願ってもないことなので、検討はしてみてもいいだろう。

家賃が安ければいいってもんじゃない


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ここまで家賃が安い賃貸物件を探すためのコツについて書いてきたが、安いからこそのリスクもあるので、その点についても触れておきたい。

修繕対応してくれない


普通に都市部で賃貸物件を借りた場合、水回り設備、建物の破損などは管理会社が修繕対応してくれることだろう。

安い家賃で個人から借りた場合、こういった修繕対応をしてくれない場合がある。
いい大家さんならいいが、借りてからそういうのは自分で直してと言われる場合もあるので、契約前によく確認しておくべきだ

トラブルになるとめんどくさい


修繕もそうだが、退去時にトラブルになることが多いのが、賃貸物件のデメリットだ。
安い家賃の場合はろくに確認もせずに貸すことが多い為、そっちが傷つけたなど言いがかりのようなことも発生する恐れがある。

個人間の契約だと言った言わないの話になるし、解決までに時間もかかる。
また酷い時には地域内に悪い噂を広げられてしまうこともあるだろう。

もしそのリスクを承知の上で個人から借りるのであれば、ぜひ不動産会社を通すことをオススメする
多少なりとも上記であげたようなリスクが発生する可能性が減るからだ。

とにかくトラブルは回避したいというのであれば、それなりに家賃を払って借りるしかない。
家賃というのは「安心」を買っているようなものなのである。

おわりに


田舎で賃貸物件を探す時は

「安心感」を重視したいなら管理会社が入っている賃貸物件
「安さ」を重視したいなら人に紹介してもらうor自治体運営住宅

がよいだろう。

もう色々情報が多すぎてわけがわからんという人は役場の「移住担当者」に相談してみるのをオススメする
その地域の家の探し方には一番熟知しているはずだ。

最後に田舎の賃貸物件に対するイメージについて伝えたい。
多くの人が勘違いをしているので、認識を改めてほしいと思っている。



田舎の家=安い家賃


ではなく


田舎の家=金額の割に広い家に住める


なのである。

私が移住して来て感じた違う感覚とはまさにこのことだ。

これから家探しをする人にはこのイメージを踏まえた上で、家探しを行ってほしい。
その結果、安い賃貸物件が見つかったならば、それはとてもラッキーなことなんだと。

田舎=家賃が安いのイメージで臨むと落胆することばかりだろう。

安いコストで住める家を見つけることは田舎暮らしにとっては重要なことだ。
色々情報を仕入れて迷うこともあるだろうが、ぜひ妥協せずに、そして諦めずに探してみてほしい!


田舎暮らしにあこがれて移住。そんな私が地味に残念だったこと

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移住して約1年。
これまで田舎に住んでみて「別にいいんだけど、残念だなー」という事がいくつかあったので、体験談も含めて紹介します。

地域差はあるかもしれないので、「あ、こんな地域もあるんだ」とあくまで参考程度にどうぞ。

残念だったこと① 新商品の仕入れが遅い


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都市部にいた頃からポテトチップスやカップラーメンなど、新商品を買って食べるのが好きだった。
よくインターネットで美味しいと話題の商品。

時にはあっても仕入れ数が少なくて、売り切れということが多い。

別に困りはしないのだけれど、密かな楽しみであっただけに残念だった。

残念だったこと② 生ビールを飲む機会が減った

こちらのブログでも紹介されていて、ものすごい共感した。
inaka.arukikata.com


都市部にいた時は飲み会も多かったし、1人でも飲みたい時はちょっと行けばすぐ飲めた。

田舎では車移動が基本となり、外でお酒を全然飲まなくなった。
もしお酒を飲みたくなっても、家で飲むのが当たり前。

でも虫の声や風で揺れる木々の音や川の音など、自然の音を楽しみながらお酒が飲めるので、それはそれで良いと感じている

また飲む頻度が減ったせいか、以前よりも生ビールが美味しく感じるようになったというメリットも(笑)

残念だったこと③ 信じられないような接客対応をされる時がある


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移住前も不満に思う接客対応に当たることはあったが、田舎暮らしを始めてから回数も増えたし不満レベルも上がった。

田舎だからフランクな接客にはなるんだろうなーと思っていたが、想像以上だった。

今回は特に酷かった2つを紹介します。

エピソード(1)


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夕食時、ちょっと市街地まで出て某ファミレスを利用した際の話。
混み合っていたが、席は空席がいくつかある状況。

店に入るとウェイティングボードに書くように指示される。
先に待っている人は誰もいない。

すぐ案内されるだろうと座って待っていたが、10分経っても案内されない。

続々と来店が増え、ウェイティングボードに名前がズラリ。
増えていく空席。

せっかく案内をしてくれそうなスタッフが来ても、店長が声をかけられ案内は後回しにされてしまう。

料理が一極集中しないためとかそういうマニュアルなのかもしれないが、空席があるのであれば先に座ってもらってメニューでも見てもらえばいいと思った。
まだ席に座ってスタッフを呼んでも来ない方が、忙しいからしょうがないと納得できる。

結局私は30分程待って案内された

料理等はすぐに出てきたが、待たせるなら声がけをするなどもう少しうまく案内はできなかったのかなと残念な気持ちになった。

エピソード(2)


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商品購入のため、レジに割引商品を持っていった。
レジは研修の為2人で対応していたが、私がレジに商品を置いた時の二人の会話が酷かった。

ベテラン&新人:いらっしゃいませ!

ベテラン:あ、これはめんどくさいやつきたねー

新人:確かにレジの工程が多くてめんどくさいですね。割引商品はあまり持ってこないことを祈るしかないですねー

ベテラン:(笑)

しかも私の目の前で。。。

確かに都市部でもそういった時もあるかもしれないが、さすがにお客の目の前では言わない。

結論:地域性だからしょうがないのだ(と思うことにしとく)

地元の人に同じ話をしても、それはちょっと酷いけど割と普通にありえることだと言われた。
地域性もあり、この周辺ではその接客が当たり前なのだと思うことにした。

でもコンビニとかでは機械的な接客ではなく、お客さんと世間話をしているなど和やかな雰囲気で、微笑ましい気持ちにもなる。

ただ、酷い時は本当に酷い

田舎暮らしというと和やかな雰囲気を想像して来ただけに、残念だった。

残念だったこと④ テレビの放送局が少ない


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移住してみてビックリ、隣の市では民放送局が2局しか映らないらしい。
幸い私の住んでいる地域では、他県の民放を受信できた為4局映った。

しかし、それでも今まで毎週見ていたいくつかの番組は見れなかった。
好きな番組だっただけに地味に残念だった。

どうやら都道府県(市町村)によって民放放送局が映る数が違うらしい。

都道府県別の民放チャンネルを紹介しているサイトで見てみる。
www.benricho.org


一番少ない県は徳島県と佐賀県で民放1局のみ。。。
若者のテレビ離れとか世間で騒がれていたりしますが、そもそもテレビもまともに見れない地域もある。。。

たとえ3~4局流れているところでも、番組の放送日時が違っていたりと全国共通で放送されているわけではないということ

上記でも述べたが私も移住して見たい番組が見れなくなってしまった1人だ。
見れないからといって生活に困るわけではないけども地味に残念だった。

残念だったこと⑤ 交通マナーが酷い


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全体的に車の交通量が少ないからなのでしょう。
都市部ではえっ!?と思うようなことでも田舎では普通にしてます。

例えば...

ウインカー出さない
追い抜き禁止車線でもバンバン抜かれる
踏切や一時停止の看板がある交差点でも一時停止しない

などなど

確かに守っていないことが原因の事故はあまり聞いたことはないのですが、危険に繋がる行為なのでぜひやめてほしい。

あんなに優しい地域の人たちがいざ運転してみるとやりたい放題だったのが地味に残念だった。

おわりに


全てがいいことばかりではないのはどこに行っても同じ。


何を我慢できて、何が我慢できないのか。


そこを見極めるのが田舎暮らしにとっては重要だ。


移住してみて思う「二地域居住」をやめた方がいい理由

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ここ数年でよく聞くようになった「二地域居住」。
人によっては「二拠点居住」や「週末移住」といったワードかもしれません。
※この記事では「二地域居住」で統一します

国土交通省も推進しています。
www.mlit.go.jp


私も移住前に「二地域居住」を調べたことがありますが、田舎暮らしをしたいという想いは移住しないと叶えられないと考え、その選択はしませんでした。

実際に田舎暮らしを始めてみて、なおさらその選択は間違ってなかったと感じています。


「二地域居住」に興味がある方はぜひ一度見てもらえればと思います。


二地域居住とは

まず話をする前にそもそも「二地域居住」ってなんだっけ?という方のために簡単に説明をします。

国で具体的に定義が決まっています。

「二地域居住」とは、都市住民が、本人や家族のニーズ等に応じて、多様なライフスタイルを実現するための手段の一つとして、農山漁村等の同一地域において、中長期(1~3ヶ月程度)、定期的・反復的に滞在すること等により、当該地域社会と一定の関係を持ちつつ、都市の住居に加えた生活拠点を持つこと。セカンドハウスは含むが、避暑・避寒は含まない。
出典元:国土交通省・農林水産省「半定住人口による多自然居住地域支援の可能性に関する調査」

簡単に一言でいうと


定期的に田舎に通う+生活する拠点がある


です。

じゃあ二地域で生活することによって、どんなメリット・デメリットがあるの?ということなんですが、
参考までに他のサイトで紹介されている「二地域居住」のメリット・デメリットを紹介します。

「二地域居住」のメリット・デメリット①

www.chiikiiro.com

【メリット】
 - 都会と田舎のいいとこどりができること
 - 生活基盤を変えずに新しいライフスタイルができること
【デメリット】
 - 移動時間の無駄
 - 家の管理コストが二重にかかること

「二地域居住」のメリット・デメリット②

www.renovation-soup.com

【メリット】
 - 子どもたちに自然溢れる場所で過ごさせることができる
 - 会社の仲間や友人を招いてパーティができる
【デメリット】
 - 家の管理費がかかる 
 - 移動にかかる交通費の負担


デメリットはお金に関することばかりが書かれているサイトが多いですね。


一般的には上記のようなことを紹介しているサイトがたくさんあります。
そんな中で

私が実際に田舎暮らしを始めてこれは二地域居住は難しいな

と感じたことがあるのです。

二地域居住を辞めた方がいい最大の理由「地元住民に理解されない」


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「二地域居住」という平日は都会、週末は田舎というライフスタイルを送るだけであれば、いくらでもやろうと思えばできます。

ただ田舎で過ごしていく上ではご近所付き合いは必ず発生します。

田舎におけるご近所付き合いの基本の「き」(前編) - いなビギ!
田舎におけるご近所付き合いの基本の「き」(後編) - いなビギ!

こちらの記事でも紹介したように「社会奉仕」や「区費」や「消防団・青年団」など集落ルールがあり、これらは集落における「信頼の証」でもあります。

つまりここを疎かにすると村八分のような扱いを受ける恐れがあるわけです

そういった集落作業連絡は回覧板であったり、直接訪問してくれて教えてくれたりします。

そんな中で平日は家にいない、下手したら週末さえいない日があるなんて人がいても信頼できないですよね?

都会であれば電話やメールでもいいのかもしれないですが、田舎では顔を見て直接話すことが割と重要視されます。

そうなってくると過疎化が進んでいる田舎でさえ、そんな人ならこの地域にいてもらわなくても構わないという人も出てきます。


私の周りでも移住や遊びに来たと説明すると


「おー、よくこんなところに来てくれたね」


と言ってくれますが、週末だけもしくは定期的にここに住んで活動しますと説明すると


「社会奉仕は?庭の管理はどうする?連絡したい時はどうしたらいい?」


などと目の色を変えて色々と突っ込まれます。


そういったことを考えると二地域居住をするには地元住民の理解が本当に重要です。
自分がなぜそういった生活を送りたいのかを説明したり、家にいない間の管理について伝えておくなどせめてその地域にいない時にフォローしてくれる人を作っておくことが必要です。

全ての地元住民に理解してもらえればいいですが、全ての方にこの考え方を理解してもらうのは難しいことでしょう。

それでも「二地域居住」がしたいなら


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困難だと理解してそれでも「二地域居住」が自分に一番合うライフスタイルだと思う方は思い切ってやってしまいましょう。

ただ、それも移住と一緒で事前準備が大切なのはお忘れなく。

いきなり二地域居住を始めるのではなくまずは関係作りから

とにかくいきなり新しい土地で「二地域居住」を始めるのはNG。

関係性作りという点でまずは何度もその土地に足を運びましょう。
まずはその土地で頼れる存在を作ることで、「二地域居住」をする上での相談にものってくれるはずです。

少しでも多くの住民に自分を知ってもらうことが地元住民理解に繋がります。

田舎付き合いが緩い場所を選ぶ

だいぶ限られた場所にはなってしまいますが、田舎ながらもこういった場所は存在します。

周りに家がない、都会よりの地方都市、分譲地などのヨソモノが多く集まっている土地など
そういった場所を絞って探してみるのもありでしょう。

「地元住民の理解」さえ必要なければ、あとのデメリットはお金で解決できることばかりです。

二地域居住を支援している自治体


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自治体でも二地域居住を支援しているところがあります。
特に関東近郊がたくさんあって支援が充実しています。

茨城県


いばらきに住んでみませんか?(移住・二地域居住)/茨城県

東京圏に立地する企業とタイアップし、従業員がトライアルとして本県に移住・二地域居住する取組みなどを行っています。

長野県

www.rakuen-shinsyu.jp

移住や二地域居住の方に向けた支援が受けられます。

長野県大町市


美麻市民農園

二地域居住したい人に向けた、集落があります。

二地域居住実践者のブログ


リアルな情報を仕入れたいならやっぱり「ブログ」。

ブログを読んで、二地域居住の暮らしのイメージをしておきましょう。

まとめたものを「実際どうなの?二地域居住。リアルを知れる実践者のブログまとめ - いなビギ!」で紹介しています。

ぜひご覧ください。

二地域居住実践者の書籍


二地域居住実践者として参考になるのが、『週末は田舎暮らし---ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記』。

東京と南房総との二地域居住をしているごく普通の5人家族の話です。

苦労したこともたくさんあるけれど、二地域居住したからこそ「新しい生き方」が見えたそうです。

また「自然の中で子育てをしたい」ことをキッカケに始めたため、子育て目線での情報もたくさん書かれています。

二地域居住を検討している子育て中の家族ならば、一度は目を通しておくことをオススメします。

本当にこのまま都市部に住んでていいのかな?と思わせてくれる、田舎暮らしに興味がある人ならおもしろい本です。

おわりに

色々と「二地域居住」について辞めた方がいいと述べてきましたが、決して実現不可能というわけでなく場所をしっかり選べばもちろん実現可能です。

むしろ、「二地域居住」ができれば「都市」と「田舎」の両方のメリットが得られるわけなので、実現できれば本当によいことだと思っています。


ただ、サクッと始めようと思って成功するものでもなく、

理想的な二地域間での生活を送るのは難易度が高い

ということです。

よく「本格的な田舎暮らしをする前に『二地域居住』から始めた方がよい」というような内容のサイトを見かけますが、この勧め方には不安を感じます。

なぜなら「二地域居住」をするよりも、移住してしまった方が楽な場合が多いからです。

記事上部でも紹介したように「地元住民に理解してもらう」ことが何より二地域居住の実現にとっては困難な課題です。

ただでさえ「移住」という地域外からきたヨソモノを受け入れることでさえ、地元住民にとっては大変なことです。

それなのに「二地域居住」という地元に根付くつもりが感じられない人を受け入れるなんて、よっぽど理解がある人でないと難しいでしょう。

もし田舎暮らしを体験したいという想いだけで始めるのならば、月1~2回でも地域の畑作業を手伝うなど定期的に訪問するだけでも十分だと思います。

ぜひ「二地域居住」に興味がある方は一度ご検討ください。


田舎暮らしにあこがれて移住。そんな私が後悔した3つのこと

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私は学生の頃から、頭のどこかで「田舎暮らしをしてみたい」という想いがありました。
別に都会が嫌いだったわけでもないので、普通に大学に行き、就職し、最終的には東京という大都市で仕事をする日々を過ごしていました。

ある日、友人に「田舎暮らしの想い」を話した時に田舎暮らし熱がヒートアップ。
ただ田舎暮らししたいというその想いだけで、4か月後には今の地域に移住しました。

概ね今の生活には満足しているのですが、もちろん後悔していることもあります。

今回は少しでも他の人の参考になればと後悔したことを紹介します。

候補地を短期間で決めすぎたこと


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別に今住んでいる場所が嫌だとか悪いというわけではなく、むしろ住み心地が良くいい地域だと思っています。

でももっと時間をかければ「もっと自分に合う場所あったかな」とか「この不満は事前に調べてれば解消できたな」とか「なぜこの地域を選んだのだろう」など、ふと思ってしまう瞬間があるのは事実です。

自分にとってそこに行く「目的」がしっかり決まっていれば、そんなことを思う瞬間はないのだと思います。
ふわっと「田舎暮らしがしたい」と考えて来てしまった人ほど、そうなってしまうのでしょう。

悩み少なく田舎暮らしを送るならば、「目的」はしっかりと決めた方が自分を見失うことなく生活を送れると感じました。

引越し前に物を捨てすぎてしまったこと


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引越費用を少しでも削るため、業者を使わずに自家用で運びました。
ただ、一人暮らしをしていたため想像以上に荷物が多く、車に乗りきらないものは全部捨てました。

今では移住当初より生活環境が変わり、結局捨てたものの大半は再購入しています。
おそらく引越し業者代より結果的に高くなりました。

自分がその土地でどうしていくのかを先に想像し、必要なもの・捨てるべきものをもっとしっかり判断すべきだと感じた機会でした。

また田舎暮らしをするには農作業道具、ストーブ、調理器具(梅干しなど今までは購入していたものを作る)など物がどうしても増えていくと感じました。
田舎では広い家を確保した方が楽です。

親に心配をかけてしまっていること


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親なんてどうでもいいということであれば、気にしなくていいことだと思います。
ただ私にもここまで育ててもらった恩義があるので、いきなり縁もゆかりもない土地へいきなり行くと言ったことに、多少申し訳ない気持ちがあります。

ましてや仕事も今までよりは不安定な職で、親もきっと心配だったと思います。

でも心配とは思いつつも「自分で決めたことならやったらいい」と送り出してくれた親には大変感謝しております。
きっと親に反対されたまま移住をしてしまったら、それはどこかで後ろめたい気持ちを持ちながら過ごしていたことでしょう。

やはり家族やパートナーの理解はとても大切だと感じた瞬間でした。

おわりに


自分自身のこれまでの振り返りも込めてこの記事を書こうと思いましたが、思ったよりも後悔していることがありませんでした。

私はだいぶ楽観的な人間なので、そんな人の方が「田舎」には向いているのかもしれませんね。


田舎暮らしを始めたらまずやるべき5つのこと

田舎暮らしを始めるまでも大変ですが、始めてからはもっと大変です。
特に引越しをしてからはバタバタします。

何か忙しくていいやと思ったことが、取り返しがつかなくなることがあります。
そうならないように「まずやるべきこと」をチェックしていきましょう。

田舎といえば「ご近所挨拶周り」


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まずとにかく最初にすべきなのがコレ。
ご近所付き合いの第一歩です。
都市部では必要ないかもしれませんが、田舎に行けばいくほど重要です。

それは丁寧な挨拶にこしたことはないですが、挨拶の「内容」よりも挨拶をしたという「行動」が評価されます(評価というよりは当たり前)。
手土産はなくてもいいですが、あった方が無難です。

役場の方から区長さんなどを紹介してもらえれば、スムーズに挨拶まわりができるはずです。
もし事前にわかるなら事前に何軒回るか確認しておくと手土産の数を把握できます。

挨拶をするだけで優しくなる人たちも田舎にはたくさんいます。
田舎暮らしを始めたら挨拶周りだけは絶対にやりましょう!

また田舎のご近所付き合いについては別の記事で紹介しています。
www.inabigi.com
www.inabigi.com

地域のキーパーソンと繋がる


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これは挨拶後に生活していく上で、その地域に馴染みやすくするために必要です。
区長さんもキーパーソンの1人だとは思います。
他に地域を仕切っている人、とにかく人脈がすごい人、やりたいことの分野を既にやっている人など、そんな人達と繋がっておくと、ビックリするほど地域に馴染むスピードが早くなります

地域の行事、奉仕活動に出まくる


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地域に少し知り合いができるとすぐに誘われます。
運動会、お祭り、草刈り、側溝掃除など様々な地域行事が田舎ではあります。

これらには積極的に参加しましょう。
田舎では引っ越してきただけでも既に有名人なので、最初はすごいチヤホヤされます。
できればその内に仲良くなってしまいましょう。

人脈がグッと広がります。
行事後は飲み会が鉄板です。
お酒が得意な人はとにかく飲む、飲めない人は酒注ぎや準備・片付けを手伝うなど
とにかく気遣いをしまくりましょう。

住民からの評価がグッと上がります。

ゆうちょ銀行を作る


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既に持っている人は問題ありません。
大手の銀行は田舎にいくと使えないことが多々あります。
田舎では地方銀行か農協(JA)の口座が基本で、給与の振り込みでさえ大手銀行は対応していません。

しかし、ゆうちょ銀行は基本的に全国どこでも対応しています
特に転々と色々な場所で田舎暮らしをしたいなんて人は作っておきましょう。

写真を撮ってSNSにアップする


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これは「精神安定剤」のような役割を果たします。
きっとアナタの知り合いの多くは「田舎暮らし」をしていない人でしょう。
しかし、そういった人達も行動には移さないものの、「田舎暮らし」への憧れがあるものです。

ということはご自身の「田舎暮らしライフ」をSNSにアップすると他の人から応援してもらえたり、羨ましがられます。

自分自身が挑戦したことをそうやって見える形で評価してくれるって嬉しいですよね。
これは田舎暮らしが辛くなった時に見ると、励まされもうひと頑張りできるのです。

そういった意味で「写真を撮ってSNSにアップすること」は “ 精神安定剤 “ なのです。

おわりに


田舎暮らしを楽しく過ごすには、まずやるべきことがあります。
地域によってはもっとたくさんあるかもしれません。

スタート時は大変ですが、その後の伸びしろは無限大です!
よい田舎暮らしライフを送るためにしっかりと準備していきましょう。

あなたが求める田舎はどれ?田舎レベル別のメリット・デメリット


田舎暮らし全般のメリット・デメリットはこちら
www.inabigi.com



「田舎」といっても地域によって様々です。
あなたが思い描く田舎はどんなイメージですか?

今回はその田舎を3つのレベルに分けて、そのメリット・デメリットを紹介します。

田舎レベル1:都市型田舎(地方都市)


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人口が10万人~30万人程度の自治体。
都市部へも通いやすく、週末だけ住むといったことが可能。
お試し的に田舎暮らしができるので、いきなり自然しかないような田舎に行くのが不安な方はオオスメ。


買い物
交通
自然
仕事
人付き合い


メリット

  • 都市部に出やすい
  • 都市部との二拠点暮らしも可能
  • 買い物するにも購入場所の選択肢がある
  • 都会の雰囲気がありながらも自然がある場所に行くことも可能
  • 仕事の種類がたくさんある
  • 二拠点居住ができる

デメリット

  • 家賃が安くはない
  • 都会と変わらない生活を過ごすことができてしまう
  • 嫌になった時に逃げやすい
  • 周りに「それはただの引越しでは?」と言われる


~たとえばこんな自治体~
 新潟県長岡市、茨城県水戸市、長野県松本市、鳥取県鳥取市、北海道釧路市 など


田舎レベル2:都市農村両立型田舎


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人口が1万人~10万人未満の自治体。
都市機能もあれば農村地域もあるなど、あまりに不便すぎるとこは嫌だという人にオススメ
よく「ちょうどいい田舎」や「とかいなか」などとアピールしている自治体が多い。


買い物
交通
自然
仕事
人付き合い


メリット

  • 家庭菜園をやりやすい
  • とりあえず一通りの物は揃う
  • 最寄駅までは近いが、本数が少ない
  • 住んでるとこは住宅街だが、車で少し走れば農村地域など自然が溢れている
  • 嫌にならない程度のご近所付き合い

デメリット

  • 地区によって温度差がある
  • 合併した市町村の場合、内部で敵対意識があったりする
  • スーパーなどは競合店がないため物価が高い


~たとえばこんな自治体~
秋田県大館市、石川県加賀市、千葉県いすみ市、高知県四万十川町、群馬県みなかみ町 など

田舎レベル3:農村型田舎


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人口が1万人未満の自治体。
どこに行っても自然が溢れている。
不便ではあるが助け合い精神で住民が協力し合いながら暮らしている地域。
農業や古民家DIYなど本格的に田舎暮らしをしたい人にオススメ。


買い物
交通
自然
仕事
人付き合い


メリット

  • DIYをやりやすい
  • 自給自足な生活がしやすい
  • 安く家を購入できる
  • 家賃、畑などを安く借りられる
  • 空気・水が美味しい

デメリット

  • スーパーなど買い物をする場所が遠い
  • 雪崩や土砂崩れが発生した際に孤立する恐れがある
  • 最寄りの駅までバスなど交通網が弱い
  • 水道光熱費の単価が高い
  • 賃貸物件を探すのに苦労する

~たとえばこんな自治体~
岐阜県白川町、山梨県小菅村、奈良県十津川村、長野県小谷村、鹿児島県南大隅町 など

おわりに


あなたが思い描く田舎はどこに属していましたか?
田舎レベルによって確認すべきポイントが異なってきます。

レベルに合わせた事前準備をしっかりと行っていきましょう。



【迷っているならまずチェック】田舎暮らしのメリット・デメリット

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田舎暮らしするにあたって、そもそも何がメリット・デメリットなのか。
そこを理解することで自分にとって何が譲れないポイントなのか、我慢できるポイントなのか絞りやすくなります。

今回はごく一般的な田舎暮らしのメリット・デメリットをみていきましょう。

田舎暮らしのメリット

通勤時間が短い


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勤務先が家から近いことが多い田舎。
都市部に比べると圧倒的に通勤時間が短いです。

下記のサイトでも紹介されているように、都市部と地方では平均通勤時間(片道)に大きな違いがあります。
最長の神奈川県で50分、最短の宮城県で25分とその差はなんと“ 2倍 ”


journal.anabuki-style.com

プライベートの時間は多ければ多いほど嬉しいですよね。
やりたいことはあるけど時間がなくてできなかったという方には、大きなメリットですね。

満員電車がない


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朝夕の通勤通学の時間でも、ギューギュー詰めの満員電車になるようなことはありません。
満員電車がストレスに感じてた人は大きなメリットです。

また満員電車がないということは、混雑による遅延もありません。
都市部ではその遅延対策で少し早めに家を出たりしますよね。

気候や事故などを除けば、田舎の電車はほぼ予定通り到着するのでそんな心配は必要ないです。

仕事前にストレスがないって最高だと思いませんか?

新鮮な野菜・魚が買える


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農業・漁業など第一次産業が多い田舎。
新鮮な野菜や魚などを近場で買うことができます。

農家や漁師から直接卸してもらって販売している直売所であればなお良いですが、近所のスーパーでも新鮮な野菜・魚が売られています

日常的に新鮮な物が食べれるのはありがたいですね。

時間がゆったり感じる


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都市部と同じ時間を過ごしているはずなのに、不思議とそう感じます。
町の雰囲気なのか、自然に囲まれているからなのか、それはわかりません。

都会って何かと時間に追われて、せかせかしていませんか?
不思議とそんな気持ちをなくさせてくれるのが田舎だと思います。

先輩移住者に聞いても多くの人から同様の意見を聞きます。
これだけは田舎で過ごしてみないとわからないメリットかもしれません。

自分の畑がもてる


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家庭菜園が好きな人にとっては大きなメリットですね。
都市部でもやろうと思えばできるかもしれませんが、田舎では安く(下手したら無料で)畑を持つことができます

自分で育てた野菜や果実の味は格別です。

自然を満喫できる


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山・森・海・川と身近に自然を感じることができます。
都会では感じられない癒しが田舎にはあります。

キャンプ、ハイキング、釣り、ダイビングなどアウトドアが好きな人にとっては最高のメリットですね。

田舎暮らしのデメリット

都市部にある遊びがない


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田舎が寂しく感じてしまう原因の1つがこれです。
ダーツ、ビリヤード、ボーリング、ゲームセンターなど都市部では日常にあったものがなくなります。
あの賑やかしい雰囲気が好きな人にとってはデメリットです。

最先端の情報が入ってこない(遅い)


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今でこそインターネットがあるので、ある程度の情報は入ってはきます。
それでも最新の情報入手までの時間は、都市部にはかないません。

都市部で既にブームが過ぎ去ったものが、遅れて地方で流行るなんてこともよくあることです。

都市部にいた時よりもアンテナは張っていないといけないので、デメリットでもあります

収入が低くなる


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個人的には田舎暮らしの最大のデメリットだと思います。
田舎暮らしをして収入が増えるということはあまりないでしょう。

デザイナーやライターなど場所を選ばない仕事ならば、収入もさほど変わらないということもあります。
田舎で仕事に就いた場合には減ると思っていた方がよいです。

ただ都市部と比べると使う場所が少ないので、収入が低くなっても案外生活していけます。

お金を使った生活の豊かさで幸せを感じる人にとってはデメリットです。
ただ、田舎ではお金がない分、精神的なゆとりを感じることができます

電車・バスの本数が少ない


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都市部では5分も待てばきますが、田舎では1時間に1本なんてよくあることです。
1本逃せば大幅に遅刻しますし、時間も無駄にします。

動きたい時に動けないジレンマはデメリットかもしれません
田舎では移動手段の大半が「車」なので、ぜひ車は手に入れておきましょう。

お店が閉まる時間が早い


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チェーン店があれば23時ぐらいまではお店が開いていたりしますが、小さなスーパーや個人商店しかないような地域では20~21時には閉まってしまいます。
大手コンビニでも24時間営業ではありません。

夜中にどうしても必要という時にすぐに購入できないのはデメリットですね。


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自分のここだけは譲れないポイントは見つかりましたか?
もちろん地域によっては今回挙げたメリット・デメリットがない場所もありますので、ぜひ候補地の選定の参考にしてみてください。


田舎暮らしにあこがれて移住、そんな私が驚いた体験談

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移住してもうすぐ一年が経過しようとしています。
今回は今まで私が田舎で過ごしてきて、驚いた体験談を紹介したいと思います。

これまでは田舎暮らしに役立つ情報ばかりの記事だったので、リアルな田舎暮らし情報もお伝えします。

「あー、こんな地域もあるんだー」と参考までに見て下さい。

資源ごみ・粗大ごみ回収の頻度


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都市部だと資源ごみ(ダンボールとか新聞紙とか本)は週1回ぐらいありますよね?
当然田舎でもそれぐらいの回収頻度だろうと思って移住しました。


しかし、いざ資源ごみ・粗大ごみ回収日をみて驚愕しました。







「年に2回、指定日に回収します」





えっ、半年は溜め込み続けなければいけないのかと。

ご近所に聞いてみても、この辺ではそれが当たり前とのことでした。

移住したばかりで引越しや家具を購入した時のダンボールがたくさんあったので余計に感じたのもありますが、さすがに年に2回は驚きです。

幸い田舎で家が広かったこと、近くのドラッグストアで回収していたこともあり、難なく過ごせました。

溜め込めない程たくさんのゴミがある時は自治体の清掃センターに持っていけば回収もしているとのこと。

今までの常識が通用しないと田舎暮らしで初めて感じた瞬間でした。

ガソリンスタンドでのセミセルフ


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常識だったらすみません。
ガソリンスタンドに行った時に「セミセルフ」と見慣れない表記がありました。

セルフかスタッフ給油しか経験したことがない私には何かわからず、初給油の際はドキドキでした。

以下は初セミセルフ給油の流れです。


①入店
②スタッフ誘導の元、給油位置へ
③扉を開けられスタッフから「どうされますか?」の問いかけ
④レギュラー満タンを伝える
⑤給油される
⑥料金精算
⑦退店


あれ、何も変わらないじゃないですかと。
不思議に思いながら帰宅後、知り合いに確認したらこういうことでした。






窓ふき、灰皿ゴミ捨てとかはやらないけど、給油はスタッフがやるよ!




あまり意識してなかったけど、そんな方式もあるんだとちょっと驚きました。

田舎では結構あるらしいので、プチ情報として頭の片隅にでも入れてください。

冬の晴れの少なさ


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これは日本海側に限ったことだと思います。
とにかく冬の晴れの日が少なくて驚きました。
週に1回晴れれば、よい方だと感じました。

冬の1週間の気候はだいたい

「曇り:1~2日、雨・雪:4~5日、晴れ:0~1日」

といった感じです。

そして、晴れが少なくて困るものが「洗濯物」
地元住民のみなさんは冬の間は基本室内干しなんだそうです。

なので、意外に活躍するのが「除湿器」
やたら電気屋に行くと除湿器の品揃えがよかったのに納得しました。

デメリットばかりかと思いますが、いいこともあるんです。

それは...








晴れの日が格別に気持ちいい!






です。

埼玉にいた頃は晴れだからといって、あまり感謝の気持ちは生まれませんでしたがここ最近は太陽に感謝しまくりです。

太平洋側に住んでいる方は恵まれた環境にいるんだと、ぜひ自覚してほしいです。

道の狭さ


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田舎に来て、度々驚かされるのが「道の狭さ」です。
国道とかはもちろん普通の広さかむしろちょっと広めなんですが、集落内に入るとすごいです。
もう迷路みたいな集落もあります。
狭くてすれ違いができないのは当たり前。
利用頻度が少なければそんなに問題ないんですが、その割に利用頻度が高い。。。

田舎に行くと間違いなく運転スキルが向上します。
運転が苦手な人でも田舎暮らしをすれば、自然にうまくなるのでご安心ください!


おわりに



田舎暮らしをしていると日々驚くことばかりです。
毎日が新鮮で楽しいです。
私はこの驚きを楽しめる人ほど、田舎暮らしには向いていると思っています。

平凡な日々に飽きた人は田舎暮らしも検討してみてはいかがでしょうか。


【田舎暮らし初心者必見】田舎暮らしの失敗談まとめ

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田舎暮らしの情報収集をしていると、移住者の体験記事をよく見かけるかと思います。
その内容に田舎暮らしへの憧れは、日々増していっていることでしょう。

しかし、その体験記事は「成功談」ばかりではありませんか?

成功している人もたくさんいれば、失敗している人も大勢います。
そこで、今回は「田舎暮らしでの失敗談」を紹介します。

成功例を見ることもいいですが、失敗例も確認すべきポイントです。
むしろ失敗談の方が、生活していく上で参考になることが多いと思っています。

田舎暮らしを始める前の人にも読んでほしいですが、現在進行で田舎暮らししている人もぜひ読んでみて下さい。

①空き家選びの失敗談

節約時間セレブ

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minimote.hateblo.jp


ハウスダストによる体調不良、ネズミ・害虫の出現など、安いからといって適当に選んでしまった結果が招いた悲劇。
住まい選びの大切さを改めて感じられます。

失敗を糧に他の場所にいくつか移住し、現在は農村地域と都市部の両方を兼ねている京都に住んでいるとのこと。

それぞれの土地で生活を紹介しているので、リアルな移住情報を知りたい方にはオススメです。

②生活していく中での失敗談

きこりのつぶやき

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team0439.com


回覧板、総会、ローカルルールについての失敗談。
実際にどういう流れで何を言われ、何が問題だったのか、体験談が詳しく書いてあります。
またそれらの問題に対する対策も書いてあり、これから田舎暮らしを始める方にとっては参考になります

他の記事でも実際に住んでみないとわからない情報が満載です。
ぜひ他の「田舎暮らしタグ」の記事もチェックしてみて下さい。
もちろん全ての地域に該当していることではないので、その点はご注意を。

ギガヤク

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gate-world.com


失敗談や後悔したエピソードなどがたくさん紹介されています。
大事なポイントが赤字になっていて非常にわかりやすいです。

こちらで紹介されているのは、失敗例の代表的なものばかりです。
田舎暮らしについて調べ始めたばかりの人は必見です。

町イチ!村イチ!2017 ~暮らしのイロハ~

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http://machi1mura1-2017.com/iroha/vol3_2.html


イベントの特集ページ。
笑える失敗談から参考になる体験談まで、簡単に紹介されています。
記事やコラムではないのでサクッと読めます。

ココロココ

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cocolococo.jp


ただ失敗談を紹介するのではなく、この記事では「原因」について着目して書かれています。
また失敗談と共に「失敗しないための注意点」も紹介されています。

自分は失敗しないから大丈夫と思っている方ほど、読んでほしいです


こちらの記事でも紹介した田舎の情報収集にオススメのサイトです。
www.inabigi.com

③仕事関連の失敗談

CAREER HACK

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careerhack.en-japan.com


最近増えている新しい働き方「リモートワーカー」。
ネット環境さえあれば田舎でもできるので、移住者の中にも増えてきています。

そんなリモートワークでの失敗談を紹介しながら、田舎での生活について紹介してくれています
リモートワークを許可してくれている会社にお勤めの方はぜひご一読下さい。



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失敗談を見て、不安になった方もいらっしゃったのではないでしょうか?
どの失敗談にも共通しているのは

「事前の情報収集が足らなかったこと」

です。

別の記事でも何度も書いていますが、田舎暮らし成功への道は「事前準備」です。
自分自身の不安がなくなるまでしっかりと情報収集をしましょう。


田舎におけるご近所付き合いの基本の「き」(後編)

~前編を呼んでない人はこちらから~
www.inabigi.com


田舎暮らしにはかかせない “ ご近所付き合い ”
ご近所付き合いの知識を事前に知っておくことは田舎暮らしにとても大切なことです。

今回はご近所付き合いの基本的な情報を紹介しています。

田舎にもある「ご近所付き合いが緩い場所」


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ご近所付き合いがないということはありませんが、あまりご近所付き合いがない場所も中にはあります。

新しい分譲地に住む


移住者を増やしたい田舎って結構な割合で分譲地を出しています。
これから家を建てるということは地元住民以外の人が住み始める可能性がとても高い土地なのです。
もちろん地元住民でも購入ができますので、ゼロということではありません。

しかし、新しい人たちは近所に知り合いもほとんどいないでしょうし、新しいご近所付き合いを形成していくことができます。
住む人も若い世代が多い為、比較的ご近所付き合い緩いことが多いです

ベッタリではなく程々にご近所付き合いしたい方はぜひ選択肢の1つとして考えてみて下さい。

別荘地に住む


もしその土地に別荘地があれば、別荘ではなくそこに住んでしまう方法です。
別荘地の管理内であれば管理会社が全て対応してくれますし、よく聞くようなご近所トラブルの原因を限りなく減らすことができます。

ただ別荘地のためご近所さんが全くいない可能性もあります。
とにかくひっそりと自給自足したいみたいな人にとってはいいかもしれないですね。

男性特有のご近所付き合いといえば「消防団、青年会、壮年会」


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男性のご近所付き合いで重くのしかかってくるのは消防団・青年会・壮年会です。

地域によって熱意はまちまちです。
青年会、壮年会はどちらかというと地域内の行事の仕事。
消防団は災害時対応の仕事と、少しテイストが違います。

どちらにも共通してあるのが「飲み会」。
田舎では何かとお酒を飲むことが大好きです。
結構な頻度があるので、お酒が苦手な人には辛いです。

消防団については詳しく書いてある記事があったので参考にご覧下さい。
iju-ryoku.net


下手をすると参加しない人は村八分みたいな話もあるので、行く前にはぜひ確認しましょう。

ご近所付き合いといえば「おすそ分け文化」


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ご近所付き合いの最大のメリットと言ってもいいかもしれません。
知り合って間もない頃から野菜等をおすそ分けしてくれます。

もらったからといって、こちらも全てにお礼品を返す必要はありません。
数回程度に1回程度返せばいいと思います。
というよりも、自分自身も何かあった時にご近所にも分けてあげようと思うその考え方の方が大事です。

あとは適度に「あのもらった野菜が美味しかった」とか「あの時に役立った」とかそういったことを伝えてあげましょう。

この何気ない会話は田舎に来てよかったと思える嬉しい時間です。

そのうち野菜などがもらえる文化はなくなる


野菜などをあげる人ってお年寄りが多いですよね。
それはなぜかというと単純な優しさもありますが、お年寄りは自分たちで野菜を作っているからです。
昔の人は本業の仕事がありながら、朝夕や休日に畑作業をする人がたくさんいました。
その名残で仕事を辞めてからも継続してやっている人が多いのです。

しかし、現代の若者って本業だけで畑作業をやっている人はほとんどいません。

今いるお年寄りがいなくなった時、おすそ分け文化はなくなってしまうかもしれませんね。

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前編、後編と2記事に渡って紹介してきました。
ここで紹介したことはご近所付き合いの話によく出る代表的なものです。
その土地のルールは住民にしかわかりません。
現地に訪問した際に、会話の中で何気なく聞いてみましょう。
本当に厳しい地域では、その会話だけでもルールがポンポン出てくるはずです。

ご近所付き合いが円滑に進むように、しっかりと確認してくださいね。


田舎におけるご近所付き合いの基本の「き」(前編)

田舎暮らしにはかかせないご近所付き合い。
都会の時よりも間違いなく“密な関係”になります。

ご近所さんは困った時には助けてくれる大きな味方です。
しかし、田舎暮らし失敗の理由としてもよく聞きます。

そういった方たちに話を聞くともちろんご近所さんの理解不足の面もあるのですが、移住者自身も事前知識が不足していると思うことが多々あります。

田舎に住むとはこういうものだと事前に理解することも、田舎暮らしへの大切な準備の1つです。

引越しをする前には一度確認しましょう。

必要最低限のご近所付き合い「区費」


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田舎には必ずと言ってもいいほどあります。
都市部の人でもマンションの方は家賃に含まれていたりするので、あまり馴染みがない人もいるかもしれません。

地域によって様々ですが年間に1~3万程度の支払いがあります。
都市部に比べると高いですよね。
この区費は地区内のゴミ捨て場のカラス除けネットや地区の掲示板・看板などを購入したりするものです。

だからといって必ず支払わなければならないものではありません。
しかし支払いを拒むと村八分にされたり、酷い時にはゴミ出しさえしてさせてもらえないケースもあったりします

よほどな事情がない限りは支払うことをオススメします。

ご近所さんと仲良くなるには「奉仕活動」


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奉仕活動とは地域の草刈りや清掃活動などを行うことを指します。
都会では「役所の仕事」だと思っていることが、田舎では「各自治会区での仕事」になっています。

全ての地域が強制というわけではありませんが、だいたいの地域が「半強制」です。
1世帯から1人出ればいいとか、土日は仕事でいない場合は毎回じゃなくてもいい(理解してもらうまでに時間がかかる)など地区によっては少し緩いルールがあったりはします。

この奉仕活動への参加度が地区の信頼度でもあったりします。
参加しない人には冷たいなんてこともありますが、参加すれば近所の人とも仲良くなり、地域に馴染みやすくなります。

引っ越したばかりだと気を使ってくれるかと思うかもしれませんが、最初から招集がかかるので覚悟しておきましょう(むしろ最初に参加することが肝心です)。

区費と同じで奉仕活動もよほどの理由がない限りは参加をオススメします

余談ですが、奉仕活動とは他に運動会なんてあったりします。
純粋に楽しめる行事もたくさんありので、奉仕活動も楽しむぐらいのつもりで参加してください。

田舎では当たり前の「ゴミ当番」


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都市部でもある「ゴミ当番」。
アパート・マンション暮らしをずっとしている人は知らないですよね。

都市部ではゴミ捨て場の清掃で終わりといった地域が多いです。
しかし、田舎ではごみ回収時間はその場にいなければならなかったり、資源ごみ回収の仕分け箱を設置しに行ったりと仕事が増えます。

朝のゴミ出しで仲良くなるなんてこともあるので、悪いことばかりではありません。
都市部のようにゴミ捨て場が荒れ放題みたいなこともなければ、粗大ごみが捨てられていたり不法投棄なんてこともほとんどありません。


~後編はこちら~

www.inabigi.com

意外な落とし穴?初めての田舎暮らしをする前に注意すべきポイント

田舎暮らしの準備は「住まい」とか「仕事」など最低限決めなければいけないことがあります。

多くの人はここばかりに着目して候補地を決めがちです。
この他にも必須ではないけれど、確認した方がいいことってたくさんあるんです。
今回は確認すべきポイントを紹介します。

候補地を決める前に一度チェックしてみて下さい。

注意ポイント① 実家との距離


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あまり気にしない人が多いのが「実家との距離」。
多くの人がこの説明を受けても

「田舎暮らしをしたらあまり帰らない人が多いのでは?」

と不思議そうな顔をします。

なぜこれが大事なのか、説明します。

交通費


交通費なんて帰省しなければいいだけではと思う方。

実家に帰らなければいけないシーン。

そう、冠婚葬祭です。


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少し不謹慎な話にはなりますが、1人亡くなった場合、「お通夜・告別式」、「四十九日」、「一周忌」、「三回忌」、「七回忌...と法要を行う機会が結構ありますよね。
それに加え、両祖父母、両親、親戚、親友などいつかは訪れるその時もたくさんあります。
その機会が訪れるたびに帰省することになり、毎回往復の交通費がかかります。

まだ周りに結婚してない人がたくさんいる方は呼ばれる度に往復の交通費がかかります。

一度の帰省に往復交通費が2万円かかるとすると、年単位では大きな出費になりますよね

冠婚葬祭には絶対に行かないと言うのであれば問題はありません。
でも大多数の人が行こうと思うことなのではないでしょうか。

「実家との距離」、一度気にかけてもいいことだと思います。

精神的な支え


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田舎暮らしを始めると何かしら壁にぶち当たります。
近所に頼れる人がいればいいのですが、そんな人もいないとひたすら不満・ストレスを抱え込むことになってしまいます。
ましてやご近所付き合いがストレスの原因だと近所の人には話しにくいですよね。

そんな時に話やすいのが家族や友人です。
近所のことなんて知らないので、もうとにかく言いたい放題できます(笑)
不満をぶちまけるのが嫌な人は相談だけでもいいんです。

自分の中に溜め込むことを話すだけで、気持ちがスッキリします。
その地域でうまくやっていくにはこの機会がとても大事なんです。
不満のはけ口は必要です。

その相談・解消場所が遠いとなかなか行けないですよね。
2時間以内の距離にあると日帰りもできて楽だと思います。

ぜひ候補地検討の際は気にかけてみてください。

注意ポイント② 車の燃費


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田舎暮らしの必需品「車」。
田舎ではどこに行くにも車で移動します。
生活の出費の中でもガソリン代は結構な割合を占めます。

通勤・買い物・友人との食事など、サッと考えても一日に結構な距離を走ります。
つまり燃費が悪ければ悪いほど、ガソリン代がかかるのです。

例えば1日60㎞走り、ガソリンが140円/Lだと想定してみます。


~燃費10㎞/Lの場合~
 走行距離:60km = 燃費:10km/L = ガソリン使用料:6L =ガソリン代:840円


 840円/日 × 1ヶ月(30日) 
  = 25,200円


~燃費20㎞/Lの場合~
  走行距離:60km = 燃費:20km/L = ガソリン使用料:3L =ガソリン代:420円


  420円/日 × 1ヶ月(30日) 
  = 12,600円


 
1ヶ月で月に12,600円も違います!!
年間にすると約15万円も変わってくるのです。
ただでさえ田舎の方が平均収入は低くなるので、少しでも抑えたいとこですよね。

車があればいいってわけではないということです。
あなたの乗る車の「燃費」も一度確認しておきましょう

注意ポイント③ 病院の数


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みなさんも病院があるかどうかのチェックはすると思います。
ここでみなさんに気にかけてもらいたいポイントは以下の2つです。

診療科の種類


大きな総合病院があれば特に気にすることはないかもしれません。
しかし、田舎では小さい病院しかないという地域もたくさんあります。

小さい病院ではそれぞれ専門とする診療科があります。
候補地選定の際にはここもチェックしておきましょう。

お子さんがいるようであれば「小児科」、お腹が弱いのであれば「胃腸科」など自分に必要な診療科があるかが大事になってきます。

子どもの救急病院の距離


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意外と気にかけない人が多いのが「救急病院の距離」。
子どもは急に体調が悪くなることも多いです。

昼間であれば地域の小さな病院でも対応できるかもしれませんが、夜間だとそうはいきませんよね。
田舎では最寄の救急病院まで1時間かかるなんてこともあります。

各都道府県で子どもの救急対応ができる病院を紹介してますので、子どもがいるご家庭はまずチェックしましょう


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今回ご紹介したこともあくまで気にかけた方がいいことのごく一部です。
田舎暮らしをしてから「あー、調べておけばよかった」とならないようにしっかりと準備をしていきましょう。

田舎暮らしは 事前準備 がとても大切です。
些細なことでも気になったらすぐにチェック!!


田舎暮らし初心者が失敗しないために踏むべき7つのステップ(後編)

~前編を読んでない方はこちら~
www.inabigi.com


前編では「目的」、「相談」、「情報収集」と段階を踏んできました。
後編では前編で決めた考えや情報を元に具体的に動いていきます

ステップ④ 移住先候補地の自治体に話を聞く

候補地をいくつか絞ったら実際に自治体を聞いてみましょう。
インターネットの情報と現地の人が持っている情報は相違していることがあります。
不安がなくなるまでしっかりと確認しましょう

そして、各自治体は移住相談窓口を設けているところが多いです。
まずはそちらに連絡してみてもいいでしょう。

他にもいくつかその地域の話を聞く方法があります。

移住イベントへの参加

それぞれの候補地に連絡を取るのは大変そうだし、めんどくさいなーと思う人は参加してみましょう。

東京・大阪・名古屋あたりの都市部では定期的に開催されています。
全国の自治体が集まっているので、一日に複数の自治体の話を直接聞くこともできます
時には素敵な地域と巡り合えるかもしれません。

JOIN移住・交流地域おこしフェア(東京)


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www.iju-join.jp

北海道から沖縄までと全国から400以上の自治体・団体が参加する田舎暮らしの日本最大級のイベント
毎年1月に行われ、1日で約8000人が来場します。
また「地域おこし協力隊」の相談・募集ブースもあります。

ふるさと回帰フェア(東京・大阪)


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www.furusatokaiki.net

年に2回東京と大阪で開催される移住イベント。
約400団体が出展し、相談・交流を行っています。

こちらは後程紹介しますが、東京の有楽町にある「ふるさと回帰センター」が主催で行っています。
一日で話を聞き終わらなくても、後日話を聞くことも可能です


田舎暮らしサポート施設に訪れて話を聞く

実際に現地に行かなくても、話を聞くことができるありがたい施設があります。
全国の自治体が集まっている施設もあれば、都道府県、市町村単位で都市部に設けているところもあります。
自分の候補地はどうなのか一度調べてみましょう。


ここでは全国の自治体が集まる施設を紹介します。

ふるさと回帰支援センター


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www.furusatokaiki.net


東京・有楽町駅前と大阪・堺筋本町にある施設。
都道府県ごとに相談ブースが設けられ、それぞれ担当者がいます。
県単位で候補地を絞っている場合にはベストな場所。
何がやりたいか「目的」を伝えることで、自分に合う市町村を説明・紹介してくれます。

また全国の自治体の資料もあり、現地に行かなくても手に入るのはとても助かります。

移住交流ガーデン

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https://www.iju-navi.soumu.go.jp/ijunavi/garden/


東京駅から徒歩圏内にある移住相談ができる施設。
移住に関するプロの相談員がおり、他の都道府県でも「目的」に合うような場所があれば説明・紹介してもらえます
また前編でも紹介した「全国移住ナビ」と連携して運営しています。


ステップ⑤ 現地を訪問する

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具体的な候補地を絞った人は実際に現地に行ってみましょう。
イメージしていた景色と実際の景色は相違があります。
またパンフレット等で紹介されているのは、その市町村の「よい場所」です。
その土地のリアルをぜひ体感してください。

その他にも住宅街はどうか、実際の住民の様子はどうか、パンフレットの情報と相違はないかなど確認するべきことはたくさんあります。

移住した際に頼れる人など人脈づくりもできるとベストです。

このようなことを全て把握するのに一度の訪問では難しいです。
田舎暮らしを失敗に終わらせないためにも、複数回訪問しましょう。
また季節を変えて訪問することをオススメします

特に行ってほしい季節はその土地で一番過ごしにくい季節です。
雪国なら冬、暑い地域なら夏と厳しさを体感しておくことで、自分がどこまで我慢して生活ができるのか把握することができます。

ステップ⑥ 住まい、仕事を探す

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田舎暮らしをする上で一番問題になってくるのは「住まい」と「仕事」です。
ここが決まらなければ何も進みません。

まずは自治体の移住担当者に相談してみましょう。
効率のよい探し方を知っているはずです。

家を探す上で注意してもらいたいポイントは「現地視察を行うこと」です。
特に空き家の場合、写真だけでは家の状況や近所の様子はわかりません。
ただでさえ新しい土地で精神的負担があるので、家だけは安心できる場所にしておくのが成功への秘訣です。

家に帰ってまで

「雨漏りしてる。直さなきゃ」
「屋根裏から生き物がいる音がする」

など不安を感じたくないですよね。

家だけはしっかりと自分が満足するところを探しましょう。

仕事に関してはいくつか手段があります。
地方での仕事スタイルについてわかりやすく紹介している記事がありました。

www.motohashiheisuke.com


また住まい・仕事の情報収集に役立つサイトを別の記事で紹介しています。
ぜひこちらもご覧ください。

www.inabigi.com

ステップ⑦ 引越し後の挨拶回りは徹底的に行う


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田舎暮らしスタートにおける大事なポイントです。
田舎では「挨拶」を重要視してることが多いです。
ここを怠るとご近所トラブルに繋がります。
仲良くなっておくと野菜をもらえたりとおすそ分けをもらったりすることもありますので、ぜひ挨拶回りはしっかり行いましょう。

最後に


こうやって追っていくと田舎暮らしって思ったより大変ですよね。
田舎暮らしはとにかく準備が大切です。
しっかりと準備をして理想的な田舎暮らしを実現させましょう!!


田舎暮らし初心者が失敗しないために踏むべき7つのステップ(前編)

近年の移住ブームに押され、多くの方が「田舎暮らし」に興味を持っています。
実際に田舎暮らしを実現させ、憧れるような生活をしている人たちはたくさんいます。

その一方で、田舎暮らしを始めたものの地域に馴染めなかったり、積雪が1mを超える雪国での生活はできないなど都市部へ逆戻りしてしまう人も多いのが現実です。

田舎暮らしはしたいけど、何から始めればいいかわからない。
でも失敗はしたくない。

そんな方に向けて“田舎暮らしを失敗しないためのステップ”を紹介します。

ステップ① 田舎暮らしの「目的」をハッキリさせる

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・ゲストハウスをやりたい
・家庭菜園がやりたい
・のんびり暮らしたい
・自然あふれる場所で子育てしたい

など

明確なほどいいですが、まずはこれぐらいの目的は決めましょう。
後で田舎暮らしについて調べていけば次第に明確になっていくはずですので、あまり心配はいりません。

しかし、最終的にここをしっかり決めておかないと、ふと振り返った時に

「なぜ自分はここにいるんだろう」

と不安に襲われたりするので注意しましょう。

そして、田舎暮らしの目的決めの参考になるのが「移住者インタビュー」です。
実際に成功体験をした人を見ることで、自分のやりたいとが浮かんできます
移住促進を行っているほとんどの自治体がこのインタビューを紹介してくれているので

「移住者インタビュー」

と検索してみましょう。

また下記の「ココロココ」の記事ではその「目的」を考える上でのヒントを紹介しています。

あなたにとって移住とは?目的と場所を考える


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cocolococo.jp

ステップ② 家族やパートナーに相談する

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移住候補地を探す前にするべきことが「相談」することです。
相談をすることで、憧ればかり描いていた自分が見えてなかった現実を知ることができます

単独で行くのであればそこまで気にする必要はありませんが、一緒に行くならば大問題です。
自分自身は問題なくても家族やパートナーが原因で逆戻りせざるを得なかったケースがたくさんあります。
そんなことで田舎暮らしが失敗なんて嫌ですよね?
そうならないよう事前にしっかりと話し合いましょう。

時には田舎暮らしの壁となってしまう家族やパートナーですが、移住先で辛い時には本当に大きな支えとなります
個人的には誰かと一緒に行くことをオススメします。

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ステップ③ 候補地の情報収集をする

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基本的には事前に決めた「目的」に沿って候補地を探します。
きっと目的を決めていく過程でざっくりと行きたい場所が見つかるはずです。

まずはインターネットでその土地を調べ、移住者の受け入れ体制を確認しましょう。

チェックポイントは「移住支援制度」と「移住支援部署・団体があるか」です。
ここがしっかりしていると移住前後のサポートが手厚いです。

もし全く検討もついていない場合には「全国移住ナビ」を利用しましょう。
全国の各自治体の情報を一挙に確認することができます。

全国移住ナビ

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全国移住ナビ



~後編はこちら~
www.inabigi.com