その地方移住ちょっと待った!それって子どものためになってるの?
こんにちは!カンタ(@inabigi)です。
子どものために地方に移住します!!
とよく聞くのだけど、そんな人に問いかけたい。
その移住、本当に子どものためになってる?
今回の記事は
ご家族で地方移住を検討されている方
将来の子どもためと思って地方移住を検討されている方
向けです。
この記事を読んでもらって地方移住をもう一度見つめ直してもらう機会になったら嬉しいです。
移住が子どものためになってるか疑問に思ったキッカケ
まずは僕がこの記事を書くキッカケになったことがこれです!
最近思うこと。
— カンタ / 田舎暮らし広報担当 (@inabigi) 2018年6月27日
都市部の仕事を変えないでギリギリ通える範囲の田舎に住む人いるよね。
理由が「子育ては自然がある場所で」ってことが多い。
でもその代償に通勤時間が増えて、家族と過ごす時間減ってるよね?
子どもと一緒に過ごす時間を増やすことが、何よりも大事なことなんじゃないの?
仕事を変えずに通勤圏内ギリギリの地方に移住をした人について。
仕事が休みの日はいいとして、仕事がある日はどうでしょうか。
通勤時間のせいで、子ども(家族)と過ごす時間減ってませんか?
僕の場合は田舎に移住をして通勤時間が減り、家で過ごす時間が増えました。
最近、通勤時間の短さってほんと大事だなと感じる。
— カンタ / 田舎暮らし広報担当 (@inabigi) 2018年9月23日
都市部にいた時は往復2時間半、移住してからは往復30分。
家にいる時間が2時間も違う。
生涯トータルだと、ものすごい時間を無駄にしていると思う。
せっかく移住するなら通勤時間は絶対短くするべき。
1日2時間って相当大きいですよね。
この時から「子どものために移住したい」と言っている人にはしっかりとその移住が本当に子どものためになっているのか、考えてもらうべきだと思いました。
もちろん移住の理由が
子育ては自然が多い場所で
だけではないと思います。
子どもにとっての選択肢がそれでいいのか、もう一度考えてみてほしいのです。
では、考えていく上でのメリット・デメリットを再確認してみましょう。
地方・田舎での子育てのメリット
地方・田舎全体のメリットは【迷っているならまずチェック】田舎暮らしのメリット・デメリット - いなビギ!にまとめてありますので、気になる方はまずこちらをご覧ください。
ここでは「子育て」に着目してザっとまとめてみました。
・自然に触れ合える
・アウトドアを楽しみやすい
・挨拶ができる子どもになる
・空気がキレイ
・新鮮・安全な物が手に入りやすい
それぞれ少し解説していきます。
自然に触れ合える
どこで聞いても地方・田舎に行きたい理由NO.1がこれ。
ゲームばかりではなく、自然と触れ合うような遊びをしてほしい気持ちは誰でもありますよね。
以前聞いた話なんですが、都会でずっと育ったせいか野菜が土から育つことを知らない子どもがいたとか。。。
そんな子どもに育ってほしくないなと僕も思います。
アウトドアを楽しみやすい
自然があるということはそれに付随するアウトドアは近場で楽しめますよね!
スキー、海水浴、川遊び、キャンプ、BBQなど、都会よりも時間をかけずに楽しむことができます。
連れて行く方は大変ですが、こういう体験はできるだけたくさんしてほしいですよね。
挨拶ができる子どもになる
僕が田舎に来て驚いたのが子どもが誰にでも挨拶するところ。
聞いたところによると「挨拶」は誰にでもしなさいと教わるそう。
都会の子ってむしろ「知らない人には挨拶はするな」って教わりますよね。
田舎にとって「挨拶」ってとっても大事なんです。
挨拶ができない人ってあまりいい評価を受けている印象はありません。
田舎における「挨拶」のメリットは田舎で道行く人に挨拶してみた!そこから感じた「挨拶」のメリット - いなビギ!を読んでもらえればと思います。
空気がキレイ
これは説明するまでもないですよね。
田舎に行けば行くほどキレイだと思います。
喘息など呼吸器系の病気を患っている子どもにとっては最適な環境と言えるはずです。
新鮮・安全な物が手に入りやすい
第一次産業の従事者が多い地域ほど、新鮮・安全な物が手に入りやすいです。
スーパーでさえ、都市部のスーパーよりも鮮度の違いを感じます。
都市部で産地直送って書いてあってもやっぱり数日は経過していることが多いですからね。
値段的にはそんなに変わらないですが、美味しさも全然違いますし値段以上の価値を感じられます。
地方・田舎での子育てのデメリット
同じくザっとまとめてみました。
・雨の日に遊ぶ場所が少ない
・通学に送迎が必要な場合がある
・都市部に出た場合の子育てにかかる費用負担が大きい
・選べる選択肢が少ない
・競争意識が薄い
それぞれ少し解説していきます。
雨の日に遊ぶ場所が少ない
自然があるので外で自然を楽しむ場所は多く、ある意味どこでも遊び場みたいな感じもあります。
公園も少ないですが、ボール遊びできる場所や全力で走り回る場所はたくさんあります。
ただ、雨・雪が降った途端に出かけて遊ぶ場所がなくなってしまうのです。
ショッピングモールなどにあるような人工的な遊び場が少ない・近くにないのはしょうがない点ですね。
通学に送迎が必要な場合がある
まだ中学生まではいいかもしれません。
近くにある可能性もありますし、スクールバスだって出ているかもしれません。
高校・大学となるとどうでしょう。
学校や駅まで自転車で行ければいいですが、通えない範囲の場所に住んでいる場合は送迎が必要になってきます。
子どもの将来(中学生以降)も考えて場所を検討しなくてはいけないですね。
都市部に出た場合の子育てにかかる費用負担が大きい
これも高校・大学の話です。
家から通えない範囲になると、定期代・家賃・生活費・学費などかかってきますよね。
田舎・地方では都市部にいた頃よりも収入が落ちていることも多いでしょう。
そうなった時、この学校関係にかかる費用は結構生活の負担になりますよね。
人はないものねだりです。
いくら親が都会は嫌だと思っていても、田舎でしか過ごしたことがない子どもにとって都会は憧れとなり出たがる子が多いのも事実です。
選べる選択肢が少ない
僕が個人的に一番気になるのはこれ。
田舎に来てから子どもの時の選択肢は少ないと感じました。
本当に子どものためを思って移住するならば、生徒数が少ない田舎には行くべきではないと思う。
— カンタ / 田舎暮らし広報担当 (@inabigi) 2018年9月10日
部活や習い事の種類はどうしても少ないし、色んなことを経験させたいなら生徒数はある程度いる地域にした方がいい。
地方都市、最低でも地方都市に車で30分程度で行ける場所がいい。
特に少ないのは団体スポーツ。
人数が分散してしまうとチームが組めなくなってしまうからだそう。
なるほどなと思いつつ、そうやって自然に選択肢が狭まってると思うと少し悲しい。
高校進学にしたって通える範囲となるとグッと少なくなる。
アルバイトするのだって候補は限られる。
やはり地方都市あたりを選んで、ある程度選択肢があった方がよいと思いました。
競争意識が薄い
田舎で過ごして感じたのが、競争を意識している瞬間を目の当たりにすることが少ないという点。
競合店がないスーパー・コンビニなどの商業施設。
近隣に小中学校がないからこそ、他校との競争を感じられない。
競争意識をすごい感じるのは地区の運動会くらいです(笑)
だからこそのこの田舎・地方のゆったりとした空気があるのだと思います。
さあ、考えてみましょう。子どもにとって最適の移住とは?
最適と書きましたが、答えは1つではないです。
あなたの子どもにとって”最適”な選択を考えてもらいたいのです。
それは自分の通勤時間が長くなってでも、子どもの病気のために空気が良い田舎を選ぶことかもしれません。
はたまた、自然もあるしある程度利便性もあって、子どもの選択肢も多い地方都市を選ぶことかもしれません。
子どものためを思って、もう一度今考えている選択肢がどうなのか考えてみてください。
まだ検討していなかった項目があるかもしれません。
さいごに
きっと移住をするための目的は「子育て」だけではないと思います。
自分か良いと感じたからこそ”移住”という選択肢を検討しているのでしょうし、できる限りベストな選択肢を選びたいという気持ちがあるはずです。
子ども、パートナー、自分自身、親族など全ての人にとって最高の条件というのは難しいと思いますが、どこがみんなの一番の妥協点なのかをしっかりと話し合って決めていきましょう!
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