移住者が田舎で地域おこしをしたい時に目指すべき姿
こんにちは!カンタ(@inabigi)です。
あなたは移住者が田舎に対してできることってなんだと思いますか?
いわゆる「地域おこし」というやつです。
色々あると思うのですが、少し前に僕はこんなことを改めて考えていました。
僕が田舎に対してできることってなんだろうと、真剣に考えてみる。
— カンタ / いなビギ! (@inabigi) 2018年6月24日
定住なのか、移住者を増やすことなのか、イベントを開催することなのか。
どれもしっくりはきていない。
ある程度考えがまとまったら記事にしようと思う!
そして、1つの答えを考えてみたので紹介させてください。
今回は「できること」というよりは「目指すべき姿」と言った方が正しいかもしれません。
移住者が田舎で地域おこしをしたい時になるべき姿、それは…
地域の「火付け役」になること
です。
「火付け役」というのは、もちろん文字通りで火を起こす人のことではなく、キッカケを作る人という意味です。
なぜキッカケを作ることが、重要なのか説明していきます。
田舎での地域おこしの候補たち
なぜ「火付け役」になるべきなのかを説明する前に、まず僕が考えていた田舎での地域おこしの候補をご紹介します。
具体的に地域おこしというのは、どんなものか僕がイメージしているのはこんな感じです。
移住し、定住する
シンプルにこれ。
地域おこしではないような気はしますが、地域にとっては単純に一番嬉しいことではないでしょうか。
何もしなくてもいい、側にいてくれる…それだけでいいんです。
起業する
地域内に雇用も生まれますし、より貢献できていると思います。
地域の課題を解決するような事業をする起業ならば、貢献度はとても高いでしょう。
「田舎で目指すべきライフスタイル。現代版「百姓」を目指せ!! - いなビギ!」の記事でも紹介したように「複業」のライフスタイルを目指すために起業するのもアリです。
町の良さをPRし、観光客を増やす
成果が出ていると実感しやすいやり方だと思います。
周りからも頑張ってるねと言われやすいですし、住民からもいいお言葉を頂けることが多いでしょう。
観光客が増えることが地元住民にとって必ずしも良いとは限りませんが、地域は活気づきますし地域を知ってもらうキッカケになりますよね。
住みやすさをPRし、移住者を増やす
まさに僕が普段している仕事がこれなのですが、住民の人からもニーズは割とあると実感してます。
「ぜひ移住者呼んできてほしい」
「空き家ならあるから、いい人いたら紹介するよ」
など声をかけてもらえます。
特に若い世代をたくさんの人を呼ぶことができれば、地域は賑やかにはなっていくでしょう。
もちろんその人にとってその地域が合うかどうかが一番大事なので、注意は必要です。
地域内でイベントをする
観光PRに似ている部分はあるのですが、形になりやすい地域おこしの形。
一時の盛り上がりではありますが、規模にかかわらず効果があるのが「認知度アップ」。
「関係人口」のように継続的に来てくれる、協力者が見つかるなどより深い関係性になりやすいコンテンツです。
考えた結果:どれもしっくりこなかった
冒頭のツイートでも記載していたように、いくら考えてもどれも「これだ!!」というしっくり感はありませんでした。
なぜなら次のような理由があったからです。
自分が主体的に動いてしまった場合の継続性を感じなかったから
永住つもりで移住されている方が多いかもしれませんが、もしかすると何かの事情で自分がその地域にいなくなってしまうこともあると思います。
そうした時に自分が主体的に動いていた場合、せっかくそれまでやってきた”地域おこし”がその瞬間止まってしまうかもしれません。
最初は主体的に動く必要はあると思いますが、地域の人を巻き込んでいく必要があります。
自分がいなくなっても、それまでやってきたことがなくならない。
むしろ地域の人たちだけで継続されていくことが一番良い結果だと地域おこし協力隊を約1年半やって感じました。
あくまで行動や結果であって、考え方ではなかったから
もちろんどれが間違っていて、どれが正しいというわけではありません。
ただ、上記であげたもの候補たちは、あくまで地域をおこそうと思った結果の行動であって、根本的な考え方ではないと思ったのです。
じゃあどういう考え方の元に動けばいいのか、そこに着目を置いて考えました。
その結果、僕は冒頭で述べたように「地域おこしは「火付け役」になるべき」だという考えに至りました。
とにかくキッカケを作る人になることが大事なのではないかと。
地域おこしをしたいなら「火付け役」になれ
それでは実際に「火付け役」としてどういうことをすればいいのか、説明していきます。
地域住民が主体となってやっていくように導く
先程も述べましたが自分が主体となってやった場合、自分がいなくなると終わる可能性が高いです。
だから自分がいなくても成り立つ、継続されていくようにしていくべきです。
「お前になんか任せられか」
むしろこのセリフを言われるくらいの方がいいと思うくらいです。
ここまでは言わせなくても、地域の人が一緒にやりたいと思うようなことをやっていく必要があるでしょう。
自分自身はあくまでサポートに徹する
これも主体性の話と重なる部分なのですが、サポートに徹することも大事です。
あくまで ” 決定 ” を下すのは地域住民にしてもらう。
その「決定」のために必要な情報を集めたり、新しい提案をしてみたりしてサポートしましょう。
長く住めばすむほど自然に「決定」を自分自身に任される機会も増えていきますし、最初はサポートでじゅうぶんなんです。
次々にチャレンジしてみる
失敗してもいいんです。
うまくいかなくてもいいんです。
反対する人がいてもいいんです。
外から見たあなたにしかわからない感覚が必ずあります。
その感覚全てが正しいとは限りませんが、何かしないと何も変わりません。
そして何かをすることでその地域の「何が絶対に変えたくないことで、何が困りごとなのか」がわかってくるはずです。
粘り強く何度でもチャレンジしていきましょう!
さいごに
ここまで「火付け役」がなるべき姿だと紹介してきましたが、全ての人がそうなるべきだとは思ってはいません。
移住後において一番大事なことは自分自身の「目的」を達成することだからです。
カフェを経営したい、起業したいが目的だったのなら、まずはそれを叶えるために動いてください。
それでも全然いいんです。
ただ、住んでいて「この地域の為に何かをしたい」と思った時にこの考え方を思い出して頂けたら幸いです。
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