田舎で道行く人に挨拶してみた!そこから感じた「挨拶」のメリット

ご近所付き合いの基本といえば「挨拶」。
田舎で暮らしていくには「挨拶」はかかせない。

ただ、挨拶をすることに何のメリットがあるのか。
むしろ都市部の子供は知らない人には挨拶するなと教わるし、危険に晒される可能性だってある。

私も確かになんとなく挨拶した方がいいとは思っているが、明確な理由はない。

そこで、私は道行く人にとにかく挨拶をしてみて、「挨拶」のメリットを検証してみた。


概要と結果


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場所は地域の中心地で都市部ほどではないが、住宅街の中心を抜ける通り。

徒歩で住民とすれ違うことができる地域内唯一の通りだ(※そうはいっても数人すれ違えばいい方)。

検証は2日間にかけて行い、20名程度の住民と挨拶を交わすことができた。

中には挨拶だけしかしなかった人、どうでもいい雑談をした人もいるが、挨拶は全員が返してくれた。

都市部でやったら何人に怪しい人だと目線を送られることだろうか(笑)

今回はその中でも特徴があった4名の住民との挨拶シーンをご紹介していく。

挨拶① 道を歩いていたおばあちゃん

こんにちはー!

はい、こんにちは!見かけない顔だねー。どこの人?

最近埼玉県から引っ越してきて、〇〇地区に住んでます。

あらー、そんな遠いところからよく来たのー。〇〇地区のどこ?たぶん私の家の近くやね。結婚はしとるんか?

△◆集落センターの裏の元々●●さんだった家です。いや、結婚はまだですー。

あの家に住んでるんか!確かに最近電気ついとんなーと思ってたわ。若い人が来ると賑やかになってええのう。


~中略~ ※雑談


ほんと若いってだけで羨ましいわ。結婚相手みつけて永住してな。

頑張りますー(笑)また見かけたら声かけてくださいー。じゃー。

はーい、頑張ってなー。


ここで特徴的なのは初対面で住んでいる家、結婚までズバズバと聞いてくること(笑)

これがやはり田舎なのだろう。都会と田舎の感覚の違いを感じた。

田舎に来るとやはり感覚が違うなと思うことが多々ある。

それについては「田舎暮らしにあこがれて移住。そんな私が思う田舎と都会の感覚の違い - いなビギ!」を読んでもらいたい。


また会話をしてから、数日後に家に野菜を持ってきてくれた。

まだ会って2回目なのに田舎は優しいとこなんだなと心から感じた。

挨拶② 小さな商店の店前にいたおばあちゃん

こんにちはー!

こんにちはー!

すいません、ここって△△は置いてないですか?

ごめんねー。この店にはないんよー。〇△地区にあるホームセンターで買えるよ。何か壊れたん?

■■が壊れちゃって、直したいんです。

あー、それならこの辺なら△■工務店に頼むと何でも直してくれるよー。

そうなんですね。ありがとうございます!今度聞いてみます。

ん、お客さんかい?▲▲さん。

そうだよー。△△がないのかって。聞かれたから勝手に答えちゃったよ(笑)

えっ、お店の人じゃなかったんですか(笑)すみません、、、(笑)

ええんよ、もう私は30年以上通ってるベテランだからね(笑)

30年も!?すごいですねー。また何かあった時には教えてください!

はいよー、ところであんたはどこの子だい?


~中略~ ※10分以上話してた


じゃあね、頑張ってはよ結婚するんやよ。

わかりましたー、頑張ります(笑)


私も勝手に判断したのも悪かったのだが、お客なのに長年通ってるだけあって店に詳しい。

雑談の中で、生まれも育ちもお店があった地域らしく地域周辺の情報も詳しかった。

困ったらいつでも教えてあげるし、紹介もしてあげると言われた。

都市部にはない人と人の繋がりを感じた瞬間だった。

挨拶③ 帰宅途中だった小学生

こんちはーーー!!!

こんにちはー!君は○○小学校の子?

そうだよー!今4年生!!

そうなんだ、今は何して遊んできたの?

友達の家でゲームしてた!

まじか(笑)外で遊ばないんだね。

だって外で遊ぶとこないもん。

公園とか行けばいいじゃん!

この辺に公園なんてないよ!

あー、そうかー(確かに公園とか見ないな)。


~中略~ ※雑談


じゃあ元気でなー。またどっかでなー。

じゃあねー。



こちらも「田舎暮らしにあこがれて移住。そんな私が思う田舎と都会の感覚の違い - いなビギ!」の記事で紹介した感覚の違いの1つ「子供の挨拶」だ。

冒頭でも話したが、このご時世だと知らない人には挨拶しない方がいいはずである。

でもむしろ向こうからガンガン挨拶してくるのである。

あまりに純粋すぎて、なぜだかまぶしく見える(笑)

もし自分の子供がいたならば、こういう子に育ってほしいなとさえ思えた。

また周辺に公園がないから外で遊ばないんだと社会的問題も知ることができた

純粋がゆえに時にはド直球な意見を言われ、痛いところをつかれる時もある(笑)

挨拶④ 畑作業をしていた老夫婦

こんにちはー!

こんにちはー!

何育ててるんですか?

これは玉ねぎときゅうりだよ。

へえー、きゅうりってこうやって実がなるんですね。

アンタそんなことも知らんのか。どこの子じゃ?

最近埼玉県から引越して、〇〇地区に住んでます。


~中略~ ※①と似たような流れだったので割愛


帰る前にこの野菜持ってけ!

いやー、そんなの悪いですよ!

いいから持ってけ!こんなので申し訳ないけど、引越祝いや(笑)

すいません、ありがとうございます!じゃあまたー。

気いつけてなー。頑張ってなー。


農作業をしている人によく見られる光景だが、だいたい何かをくれる(笑)

なぜ会ったばかりの人にくれるのか、優しすぎる!!

周りの人に聞くと、どうやら田舎の人は畑に何もやっていない状態をみっともないと感じるらしい。

だから自分たちで処理できない以上の作物を生産してしまうらしい。

だからおすそ分け文化だったりが存在するのだと感じた。

挨拶をしただけで、こんな田舎文化の背景を知れるなんて意外だった。

まとめ

検証をしてみて感じたのは、「挨拶」をすることはいいことしかない。

「挨拶」をして感じたデメリットは正直ない。

もしかしたらこれから出てくるかもしれないが、地域に溶け込むためにはまずはすべきことだと思った。

改めて挨拶をして得られるメリットをまとめてみた。

 ☑おすそ分けをもらえる対象になる
 ☑地域周辺に詳しい人と知り合える
 ☑地域の社会的問題を知れる
 ☑田舎文化の背景・根源を感じとれる(田舎への理解が深まる)


正直やる前にはこんなにもいいことがたくさんあるとは思ってなかった。

何事もやってみるもんだなと。

でも都市部で同じことをしたら、不審者として捕まっているかもしれない(笑)

やっぱり田舎はいいとこなのである。

メールや電話もいいが、やっぱり顔を合わせて挨拶することで初めて生まれる関係性があると思う。

田舎暮らしを始めた人は、ガンガン挨拶をしていきましょう!