移住者に聞く!移住の最終的な決め手・決断理由は?

こんにちは!カンタ〈@inabigi〉です。

突然ですがみなさん、移住者の


移住の最終的な「決め手」


って知りたくないですか?

色々理由はあると思うんですが、「よし、ここにしよう!」と決断した瞬間が移住者の誰しもあるはず。

きっとそこを知ればこれから移住しようと考えている人は参考になるはずです。

ということで、今回は「移住の最終的な決め手」について書いていきます。

移住の決め手を調べるには


誰か既に調査をしてるかなと思い調べたところ、「移住の目的」を聞いているのはたくさんありましたが「移住の最終的な決め手」を聞いている調査はほぼありませんでした。

それなら自分自身で調べてしまおうと、こんな呼びかけをしてみました!


今回はこのアンケートに沿って、移住の最終的な決め手についてお話しします。

アンケートの目的


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なぜこのアンケートをしようとしたのか。

ツイートでもあるように自分の発表資料に使いたいというのもあったのですが、

他人の移住の最終的な決め手を知ることで、移住希望者の方々の移住先選択における判断材料の参考になる

と思ったのが、裏の目的でした。

最後の決断で迷っている時に見てもらって参考にしてもらえれば嬉しいです。

アンケート内容


アンケートの概要はこちらです。


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シンプルによく他のアンケートでもある「移住の理由(複数回答可)」と今回の目的である「移住の最終的な決め手」について聞きました。

また具体的な例を知れればと思い、エピソードも合わせて聞いてみました。

アンケートは最終的に

122件の回答が集まりました。

ご回答頂いた皆様には、心より感謝いたします。

ありがとうございました。

もし何か僕ができることがあれば、協力しますのでぜひその際はお声がけください!

〈結果〉男女比、年齢層


まずはアンケートにご回答頂いた方の男女比・年齢層の結果です。


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少し男性の方が多かったです。


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30代、40代、20代で約9割を占めています。

今回のアンケートは20~40代の方々の意向が出ていますので、その点ご了承ください。

〈結果〉移住した理由は?


まずは「移住した理由」のアンケート結果です。


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ここでは移住した人が、移住する時に気にかけていることがわかります。

自然環境に関しては約4割以上の人が移住した理由としてあげていたりと、他のアンケートでもよく見かけるような項目が今回も多かったです。

その他、ジャンル分けすると「人・環境」、「自然・食材」、「支援制度」が多いことがわかります。

ここで注目してほしいのは「結婚」、「仕事の都合」、「家庭の都合」など、移住先に選択の余地がない項目が回答の約2割を占めていることです。

移住と言っても「自分以外の要因」が理由になっている人も多く、結局何で選んだのかよくわからない曖昧な感じなのです。

だからこそ、ここでもう一歩踏み込んで「移住の最終的な決め手」を聞くことで、本当に移住者が優先している項目がわかるはずです。

では、その結果を見てみましょう!

〈結果〉最終的な移住の決め手は?


ここを知ることでわかるのは、移住を決めるにあたっての優先順位です。

移住者が何を優先して移住先を決めているのか見てみましょう。

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「移住した理由」の図と見比べてほしいのですが、明らかに割合が減っている項目があります。

「自然環境」
「新鮮で安全な食材が手に入る」
「自治体の移住支援制度の充実」

などです。

つまり、これらは移住を決めるにあたって優先順位が低い項目ということです。

では、逆に割合が減っていない項目を見てみると

「夢(やりたいこと)がその地域で実現できるから」
「仕事の都合」
「移住相談・支援してくれた人が良かった」
「結婚」
「地域住民の人柄」
「自分のスキル・知識を活かせる」

などでした。

「仕事の都合」や「結婚」などの選択の余地がない項目はどうしようもない決め手だとしましょう。

それ以外をみると、移住相談・支援・地域住民などの「人」とやりたいことが実現できる、自分のスキル・知識を活かせるの「環境」が残っています。

つまり多くの人が「人・環境」を移住の最終的な”決め手”にしているということです。

どこの地域にしようか判断に迷った時はそこを重点的に考えてみるのが良いのではないでしょうか。

余談ですが、自治体で移住支援施策や自然・食べ物の良さなどをやたらPRしたりしているとこは、PRすべきポイントが違うということですね。

本当に移住希望者に響くのは「こんな人がいて○○というおもしろい取組してますよ」とか「ウチの地域なら〇〇ができます・サポートします」とかそういうことなはずです。

そして話に乗ってきた人に親身に対応し、地域住民を紹介して交流を作ってあげて初めて「移住」に繋がるのだということです。

移住の決め手エピソード紹介


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今回有難いことに80件を超えるエピソードも頂きました。

全てを紹介することはできませんが、その中でも多かったのが「人」に関するエピソードでした。

ここでは「人」に関するエピソードでいくつかよかった(参考になる)ものを紹介します!

※地名・個人が特定できるものについては、僕の方で多少変えていますのでご了承ください


【エピソード①】
移住相談をしてくれた方がとてもいい人で、結構関西からの移住者が多かったし、この人がいるなら安心できると思った。

移住者の数というのは1つの見極めるポイントになります。

それだけその地域の人が外から来る人に対してウエルカムだったり、サポートしっかりしている可能性が高いです。

また相談者が頼りになるというのは行く側にとっては重要ですよね。

【エピソード②】
学生時代4年間お世話になっていて信頼できる農家の方(地域ではそこそこ力を持っている有名な方)が、「もしここに住んで、困ったことがあったらなんでもすぐに言いなさい。助けてあげるから。」と言ってくれたので、安心して移住を決めることができた。

「その地域で権力がある人」と知り合えたり、気に入ってもらえるとグッとその地域に入りこみやすくなります。

またこのエピソードのセリフなんて言われたらもうイチコロですよね(笑)

キーマンと知り合うことの大切さについては田舎暮らしを始めたらまずやるべき5つのこと - いなビギ!にて説明しているので、もしよければご覧ください。


【エピソード③】
私自身が癒される土地であることが第一条件。周辺地域の移住コーディネーターのホスピタリティも高かったし、何より志に共感してくださった方がいる土地なら間違いないと思いました。

自分が目指すべき方向と一緒の人がいるってのは、これからやってやろうという人には大きな力になります。

何かやりたいと考えている人はその地域に住む人たちの考えを聞いてみるのもオススメです。

〈おまけ〉参考になったエピソード


せっかくたくさん頂いたのに3つだけなんてもったいない。

「人」関連以外にも参考になるエピソードもあったので、こちらもいくつか紹介します。


【エピソード④】
その町に自分と同じ仕事をしている人(所謂競合)が1人もおらず東京で埋もれるよりもよっぽど面白い展開が見込めたから。

田舎ほど競合が少ないため、都市部では当たり前のことも田舎ではまだまだ浸透してないこともたくさんあります。

思わぬ自分のスキルが仕事にもなったりします。

チャレンジがしやすい環境なのは田舎のメリットですね。


【エピソード⑤】
自然環境のよい場所で、夫婦でやれて、複業できる仕事を探していたところ、移住フェアで全ての条件にマッチする提案をしてもらいました。素晴らしいタイミングだったので、心の中では即決でした。

これは移住フェアで条件をちゃんと絞っていたからこそ見つかったんだろうと思います。

僕が何より移住イベントを回る上で大事だと思っているのが、「譲れないポイントを考えておくこと」

話をより効率よく聞くことができます。

ただ闇雲に聞くだけでは、時間と体力が必要なので注意しましょう。

こういった移住イベントの回り方については移住イベントで効率良く情報収集するためのオススメの方法 - いなビギ!にて詳しくまとめてますので参考にしてください。

【エピソード⑥】
車で川5分、山30分、観光施設も全て30分圏内(キャンプ場、スキー場、美術館…)多兄弟家族が多く、町の子育て支援充実。町主催の安価または無料のお祭や体験型イベントが多く、毎週末ダブルブッキングするほど!(たけのこ掘りやパラグライダー体験など色々)地域で子育てしている感じで、安心。楽しすぎて毎日が忙しいです(笑)あと通勤時間が車社会は短いので、子どもと長く過ごせるのも魅力です♩やっぱり決め手は子どもです、子どもの感性のあいだに四季を肌で感じたり川で泳いだりしてほしい(実際私が転勤で田舎暮らしをするまで、大人になっても知らないことが山ほどあって感動したので)
都会で断捨離したシンプル暮らしも良いけど、田舎の広い家でものをたくさん持った生活も楽しいです!(釣り竿とかスキー板とか薫製機とか…)

子どものためを考えるなら、体が足りないぐらい楽しむコンテンツが多くてもいいですよね。

基本的な学校、病院といったことも大切ですが、子どもの遊ぶ場所も調べておくと移住してからが楽しいですね!

「雨の日に子どもを遊ばせる場所が少ない」という話はよく聞くので、そういう観点で調べてみるのもオススメです。

さいごに

以前からやはり移住の決め手は「人・環境」だと思っていたのですが、今回のアンケートを通じてから予想から確信に変わりました!

僕自身も田舎暮らしを発信する側として移住支援をする側として参考になることばかりでした。

改めて今回アンケートにご協力頂いた方、ありがとうございました。

回答頂いたみなさんに読んでもらえたら嬉しいです。